2017年6月25日の練習記録

 

4時半から北澤リーダーのご指導で自主練習が行われました。

「五つの断章」の全曲を通しで練習しました。

定演が近づき出席者にも熱が入って、中身の濃い練習になりました。

6時からは通常練習で大久保先生のご指導に長山先生のピアノ伴奏が入って、前回の続きで「舟唄~片戀」の途中から始めて「朝明」の途中まで進みました。

 

以下に注意点をまとめます。

 

「舟唄~片戀」

53小節目から練習を始めました。

指揮をしっかりと見て呼吸を合わせ、タイミングを揃えることが大切です。

1. 53小節目「♪かたーこいの♪」は「こー」(グリッサンド)でたっぷりと盛り上げる。

2. 55小節目最後の「う」は小さめでもしっかりと発声して入る。

3. [バリトンとバス] 59小節目最後の「♪わが♪」で「わ」をはっきりと出る。

4. [トップとセカンド] 59小節目から「がー」で3拍伸ばすところで60小節目に入ってからも

 弱めずにつなぐ。

5. 61~62小節目の「いー」は重心を前に置いてしっかりとクレシェンドする。

 続く63小節目「♪ひきふねの♪」でも重心を前に保ったままで歌う。

6. [バリトンとバス] 68小節目「りー」はスタカートをはっきりする。

 【これは前回も注意されたことです。】

7. バリトンとバスで77小節目、トップとセカンドで78小節目の「♪やわらかな♪」はpであるが、

 これは抜いて弱めるのではなく感情をしっかりとこめて歌う。

8. [バリトンとバス] 78小節目の「かな」は4声が分かれる前で、少しクレシェンドをかける。

9. [トップとセカンド] 78小節目「♪やわらかな♪」はスタカート気味で軽く、遅くならないようにする。

10. 79小節目最後からの「♪きみが♪」は「き」を強め、「み」を弱めに。

11. 85小節目「♪あかしやの♪」で「し」から「や」かけて4声に分かれる前にクレシェンドする。

12. 87小節目「♪きんとあかーとが♪」で「あ」は口を開け直す。

13. 99小節目「♪ちるーぞーえーな♪」は音程の取れない人は歌わない!

 指揮を三連符で振るのでよく見て合わせること!

 「ポコマルカート」。

 「るー」の「-」ではW母音を入れる感じで。

 「え」でクレシェンドをかけ、「な」でフッと抜く。

 【だいぶ前に、この部分は若い後家さんの声のイメージという指示がありました。】

 

「あかき木の実」

心の動きを表したい曲です。

1. [バス] 5小節目歌いだしの「♪くらきこころの♪」は腰をしっかり入れて音を作る。

 平行なラインでつないでいき、抜いたりぶつけたりしない。

2. [バリトンとバス] 7小節目「♪あさあけに♪」で最初の「あ」は明るく取る。

 (前の「くらき」との対比)

3. 10小節目「♪このみぞ♪」では「こ」と「ぞ」を暗い和音で、「こ」にアクセントがつく。

 バリトンが「の」で体を開き和音を作る。

4. 11小節目「♪ほーのみゆる♪」は「の」から「み」にかけてしっかりクレシェンドする。

5. [バリトン] 15小節目「♪しかはあれども♪」はしっかりブレスを取ってから入り、

 テンポを少し速くする。

6. [トップとセカンド] 17小節目「♪きみというひに♪」では楽譜通りにクレシェンドを

 しっかりとかける。

 「と」は弱めに出す。

7. [バリトンとバス] 18小節目「♪ah--♪」は指揮をしっかり見てタイミングを取り、明るく発する。

8. [トップとセカンド] 18小節目「♪わすれしか♪」最後の「か」はフェルマータで体を高めに

 キープしておき、指揮が止めるまで伸ばす。

9. [バス] 18小節目「♪くらき♪」の「ら」は夕暮れの暗さをイメージして発声する。

10. 22小節目からの後半は前半(9小節目から)に比べて抑揚をつけない。

 (夕暮れ、すなわち終焉に向かうイメージで歌う。)

 

「朝明」

伴奏が薄い部分を中心に「揺らす」との指示がありました。

指揮をよく見てテンポをつかむ必要があります。

20小節目まで進んで時間切れとなりました。

1. [バリトン] 8小節目歌いだしの「♪あわれ♪」が非常に重要。

 ぶつけずに高く保ったままにする。

 【指揮をよく見てタイミングを合わせてください。繰り返し練習あり】

2. [トップ・セカンド・バス] 8小節目からの「♪hm--♪」はハミングで、

 9小節目でデクレシェンドにする。

3. 10小節目ではスミレの花の可憐さ、はかなさを出す。

 「はな」では「は」のA母音をはっきりとして寂しい感じを出し、「な」で少し長めに

 口を開けずにクレシェンドをかける。

4. [バリトンとバス] 12小節目「♪hm--」はハミングで出遅れないように、また音程も正確に取る。

5. [バス] 12小節目のハミングで最後の十六分音符のリズムを正確に取り、

 次の「♪すみーれの♪」の入るタイミングを他としっかり揃える。

 【十六分音符から次の小節への入りを間違えないでください。繰り返し練習あり】

6. [トップとセカンド] 12小節目「♪しおらしき♪」は「し」の「sh」子音の発声をていねいにする。

7. 16小節目「♪汝はかなーし♪」はゆっくりとするが緩めてはいけない。

 

以上です。  by セカンドテナーの記録係


2017年6月17日の練習記録

 

4時半から北澤リーダーのご指導で自主練習が行われました。

10日の我孫子稲門会総会で演奏した後にアビコスで行われた練習で止まった箇所(「五つの断章」の「朝明」24~26小節目)から始め、「希望」、さらに最初に戻って「野辺」も練習しました。

6時からは通常練習で大久保先生のご指導に長山先生のピアノ伴奏が入って、「野辺」から始めて「舟唄~片戀」の途中まで進みました。

 

以下に注意点をまとめます。

 

「野辺」

ハミングも体を開いてしっかりと音を出す必要があります。

出だしのハミングは、主役がピアノであることを頭に置いて、軽く心地よい感じで聴かせましょう。

1. ハミングは3小節目からデクレシェンドする。

2. 5小節目「♪なにゆえに♪」は遠くで聞こえる感じを出したい。

3. ベース系で6小節目から、テノール系で7小節目からの「♪泣く?-♪」は、

 クレシェンドを付けずに弱めるだけにする。

4. 8小節目「♪あたたかに♪」から広げていき、「あ」から「た」に上がる箇所では

 当てずに弱めにする。

5. 9小節目からも続けて10小節目の「♪におい♪」まで、しっかりと体を開きながら広げていく。

6. 11小節目「♪たんぽぽの♪」はしっかりとクレシェンドし、息づかいでたんぽぽの可憐な

 感じを出したい。

 12小節目で「やわき」で出るまで広がったままに保つ。

7. 12小節目「♪やわきためいき♪」は「ためいき」で揺らす感じにして、続く「野」まで

 ノーブレスで4声を出だし揃える。

8. [セカンドとバリトン] 19小節目2拍目から、ハミングで同じ音が5拍または4拍続くところは

 区切らずにクレシェンドをかけながらつなげる。

9. 26小節目「♪なにゆえに♪」は全員で暖かく入る。

10. 26小節目最後からの「♪汝は泣く?-♪」では、2つの「な」の音を長めに感じさせ、

 間の「は」は助詞なので弱めにする。

 「泣く」の「な」は口を開け直す。

 

「舟唄~片戀」

三連符の「♪ちるーぞーえな♪」が重い、、、とのご指摘を受けました。

北原白秋の色合いを感じるように色彩豊かなイメージを出しましょう。

発声は上くちびるの中央に息を集めるようにします。

84小節目まで進んで時間切れとなりました。

1. 17小節目歌いだしの「あ」を綺麗に明るく聴かせる。

2. 18小節目2拍目の「のー」で19小節から少しクレシェンドをかける。

3. [セカンド] 26小節目「♪なー♪」では散るように弱めていく。

4. 29小節目「♪かわたれの♪」は弱い音ながらも出遅れないように聴かせる。

5. 30小節目「♪あきのひかり♪」でも引かずに積極的に前へ出るようにし、「ひ」を長めに取る。

6. 33小節目「♪ちるーぞーえなー♪」でもしっかりと体を開いていく。

 これよりも後に出てくる箇所(82小節目など)でも同じ。

7. 53小節目「♪かたこーいのー♪」は指揮をよく見て合わせながら盛り上げる。

8. 55小節目最後の「♪うすぎのネルのー♪」は小さめで柔らかいがしっかりと入り、

 「ネル」で柔らかな感じを出す。

9. 61小節目から2小節の「いー」は強いままで抜かずにつなげる。

10. 64小節目2拍目からの「のー」ではクレシェンドしない。

11. 66小節目「♪みずーの♪」も体を前にしてしっかりと歌う。

12. [バリトンとバス] 68小節目「りー」はスタカートをはっきりする。

13. ベース系で77小節目から、テノール系で78小節目からの「♪やわらかな♪」は

 柔らかく遅くならないように入る。

なお、70小節目後半の三連符は「♪こーろをー♪」と歌うことになっていますので、間違わないようにしてください。

 

練習全体を通して、発声の根本的なご指導を受けました。

キーワードは「にこ」です。

詳細は別途、メールにてお伝えします。

 

以上です。  by セカンドテナーの記録係